MD

太田 悠

「ゴールに対して最短距離で、一番的確な結果を出す」

現在のMDにおける仕事内容は。

毎週企画会議をしたり、バイヤーチームに展示会に行ってきてもらってオーダーを確認したり、売上げが達成できるようにみんなと一緒にがんばって、在庫管理も行っています。全体を把握してみなさんに気持ち良く働いていただくというのが私の職責。気持ち良く働くというのは、変なプレッシャーがかかってないかとか、勤務時間が長すぎないかとか、無駄な会議をしていないかとか、そういうことがないよう適切に仕事をして効率良く成果を上げるということ。でも、うちのスタッフはみんなしっかりしていますし、それぞれに考えがあって働いている子が多いので僕は「じゃあ、やってみなよ」とか「そんなに良い物ならもっとオーダーしよう」などと背中を押してあげるくらい。みんながやりたいことを思い切って任せるような場面がほとんどですが、ただゴールは決まっています。そのゴールに対して最短距離で一番的確な結果を出すことが仕事であり、それは誰に任せようと関係ないというのが僕のスタンスです。

キャリアにおけるターニングポイントは。

渋谷店で店長になった時です。全然上手く行かない中で、結果に対する執着心は人一倍強いので目標に対して必死に働きました。でも自分だけが120%頑張ったところで成果がでないなら、みんなに105%頑張ってもらった方が成果がでると思ったんです。それからみんなが意見を言いにくい環境にならないようにしつつ、ゴールだけはしっかりと見据えてチーム働こうという意識に変わりました。最近では3年前からレディースを担当するようになったことも大きな変化で、最初はレディースにおける知識や情報収集の為にギャルショップから伊勢丹、下着屋や化粧品店まで一通り見て回りました。メンズと違ってレディースは幅が広いので、化粧品ひとつとっても基礎化粧品からアイメイクやネイルなどそれぞれが奥深く、それらが一般的にどんな風に消費されているのかなというのは意識して見るようになりました。

失敗から学んだ経験はありますか。

今から5年前、バイヤーになりたての頃はまだ原理原則が全然わかってなかったですね。結局、仕入れをする人って販売してもらう種を売っているようなものなので、自分のセンスをビジネスとして整理整頓できないと売ってはいけないと思うんです。自分の色や会社の色を出しながら、世の中のお客様が受け入れてくれる部分をちゃんと見据えて、ビジネスに変えて行かないと回っていかない。バイヤーとして結果が出せなかった僕は、また店舗に戻ることになりました。それはとても良い経験だったと思います。あのままバイヤーとして仕事を続けて、その肩書だけを持って他社に移っても本質的なビジネス構想が理解できないままだっただろうなと。お店に戻り、お客さんのことをより良く見てニーズを考えるようになったこと、長期的な計画をもとに仕入れや販売を考えるようになったことで変わりました。僕はそんなに商売魂があるタイプではないので、この11年間で必死に試行錯誤したり考えたりしてようやくわかってきたところです。今は先を読んでリスク管理をしたりチャンスを見出したりすることに関してはすごく強い方だと思います。

デイトナはどんな会社ですか。

僕のデイトナへの入社動機は、若いうちから仕事を任せてくれる会社だと言われたからです。他のアパレル企業も受けてみたところ多くの会社は「販売から頑張ってね」という感じでしたが、デイトナは、「販売は基本的な大事な仕事だけど、本質はそこじゃない。お客様満足の為に自分が持っている能力やセンスを遺憾なく発揮できる場所だから、色んなことに挑戦して自己成長したい人は来てください」と言ってくださって。代表がずっと言い続けているのは「売上げはお客様からの通信簿であり、満足からしか生まれない」ということで、何の為に販売をするのか、何の為に商品を作るのか、を常に考えなきゃいけない。そういうスタンスにすごく魅力を感じました。僕自身、新卒で入社してもう11年が経ちますが店舗の営業から始まり、バイヤーからMDへと、色んな経験をさせていただいています。そんな中で僕自身の職責も変わってきて、今は周りの人たちが考えていることを実現して応援することも大事な仕事のひとつだと思っています。デイトナという成長できる会社の中で、みんなの仕事に対するやりがいを伸ばしてあげること。年功序列なんてものはないで、何となく働いてると一瞬で後輩にも抜かれていく会社でもあります。

FREAK’S STOREならではの強みは。

キャラクターが明確だなと思います。本社のフロアの真ん中にキャンプ用のテントが張ってあるという(笑)、こういう世界観ですから競合が少ない。あとは伝統をしっかり守りながらも新しいことにチャレンジし続ける姿勢。代表が前年踏襲とか新しくないものに関しては「つまらない」と、いつも明確に言いますから。お客様にドキドキとワクワクを伝えることが本懐なので、これを何枚発注したらどれくらい安くなるみたいなことには全く興味がない。そんな当たり前のことをクリエイティヴな発想でやるということが大事ですし、そこがFREAK’S STOREの強みじゃないですかね。

ライフスタイルでのこだわりは。

そういうのがないんですよね……家でも仕事のことを考えていたりするので家族に怒られます(笑)。でも趣味の釣りをする時は夜明け前から出かけて行って、鯖なんかを釣っています。それを家で料理して食べるのが好きです。地味ですね(笑)。

今後の目標は。

10年経ったら越境ECが当たり前になると思いますので、海外出店したいです。これからは「日本のブランドです」と新しく立ち上げて、海外で買ったら日本における値段の2.5倍みたいな時代ではなくなるはず。なので、今から海外のクリエイターチームや日本のトップラインの人たちと組んで、服でなくても良いんですけど最初からグローバル・プライスになっていて全世界共通で販売できるようにしたいです。あと僕は近い将来、プリントTシャツはなくなるんじゃないかなと思っていて、というのもTシャツに超薄い液晶がついていたら、もうそれ1枚でいいじゃないですか(笑)。それでいて洗えて充電できてWi-Fiが拾えたら、もうTシャツの概念が変わりますよね。気鋭のアーティストと組んで、そんなこともやれたら面白いですね。