『ロードゲーム』
2025年10月31日(金)公開2025.10.31 SUSPENSE

誰もいない荒野をひた走る冷凍豚とたった一人のトラック運転手──そこに忍び寄る殺人鬼の気配!
<すべての孤独者に捧ぐ、独り言サスペンス>
約45年を経て遂に日本劇場初公開!

サイキック・ホラー『パトリック』(78)でアボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリに輝いたオーストラリアの鬼才、リチャード・フランクリン。敬愛するアルフレッド・ヒッチコック監督の名作『裏窓』(54)にオマージュを捧げ、オーストラリアの広大な土地を舞台にしてつくりあげたサスペンス・ロードムービー『ロードゲーム』(81)はサターン賞・最優秀外国映画賞ノミネート、批評家からも高く評価されるも、日本では完全に無視され劇場未公開。だが映画ファンからは熱狂的な支持を得ている本作がついに劇場初公開。

冷凍豚肉を運送中のトラックドライバー、クイッドはある日不審な行動をとるバンの運転手を目撃。彼がバラバラ殺人事件の犯人ではないかと疑い独自に追跡をはじめるが、次第にクイッド自身に容疑がかけられ地獄へと陥っていく。『裏窓』とスティーヴン・スピルバーグの『激突!』(71)を融合させたような車内での心理戦、誰も自分のことを信じてくれない恐怖、延々に続く執拗な追跡。車内で大量にぶら下がる豚の肉塊や、誰もいない荒野のロケーションなども効いた悪夢的なシーンも魅力だ。
独特な主人公クイッドを演じるのは『ドク・ホリディ』(71)、『ロング・ライダーズ』(80)など多くの傑作映画で活躍したステイシー・キーチ。カリスマ性と個性あふれる存在感を発揮する。また、クイッドのトラックに乗り込むヒッチハイカー、パメラ役には当時『ハロウィン』(78)、『ザ・フォッグ』(80)、『プロムナイト』(80)などのホラー映画で<絶叫の女王>として確固たる地位を築いていたジェイミー・リー・カーティス。音楽は『マッドマックス』(79)、『マッドマックス2』(81)を手がけたブライアン・メイが担当している。

フランクリン監督は本作で認められ、その後ハリウッド映画『サイコ2』(83)の監督に抜擢。また、クエンティン・タランティーノは好きなオーストラリア映画TOP3に『マッドマックス』、『悪夢の系譜/日記に閉ざされた連続殺人の謎』(82)、『ロードゲーム』を挙げているが、ダントツのナンバーワンは『ロードゲーム』だと語っている。すべての豚(ポーク)好きと孤独者に捧ぐ、唯一無二の<独り言サスペンス>というべき『ロードゲーム』。45年の時を経て初めてスクリーンに映し出される。

監督・製作:リチャード・フランクリン
製作総指揮:バーナード・シュワルツ
脚本:エヴァレット・デ・ロッシュ
音楽:ブライアン・メイ
出演:ステイシー・キーチ、ジェイミー・リー・カーティス、マリオン・エドワード、グラント・ペイジ、タデウス・スミス、スティーヴン・ミリカンプ、アラン・ホップグッド、ジョン・マーフィ、ビル・ステイシー、ロバート・トンプソン、エド・ターリー、アンジェリカ・ラ・ボゼッタ、キラー(犬)
1981年|オーストラリア|101分|原題:ROADGAMES
©️1981 QUEST FILMS PTY.. LTD.
提供:キングレコード
配給:フリークスムービー

・公式サイト
https://roadgame.jp/

・予告編